会社員として主に営業庶務や人事教育の仕事でバリバリに働いていた20代。本当によく働いたので完全燃焼した気分で、31歳で一人目の子どもが生まれたときは、「次の就職先がみつかった!」というくらいの気分で会社を退職したんです。なので家庭生活に満足していたのですが、子どもが2歳くらいのとき、前の会社から研修インストラクターの声をかけていただいて仕事に復帰したのがきっかけでした。
そのとき、保育所に子どもを預けることでオムツがはやくとれたんです。子どもは親以外の人との関わりも成長する要因のひとつだと実感しました。それで2人目の子どもができたときは、3歳で幼稚園に入れるまでに仕事を本格的に開始しようと思いました。
魔女たちのプロフィール
C.Yさん 50歳
2人の息子さんとご主人の4人家族。
40歳から習い始めたバレエに夢中!PTAの活動にも積極的に参加中。
仕事に完全燃焼した20代。
家庭に入りながら仕事をはじめた30代。
主婦のタイムマネジメント力って
すごいと思う。
家庭に入りながら仕事をはじめた30代。
主婦のタイムマネジメント力って
すごいと思う。
働きはじめようとしたきっかけは?
家庭を守りながら働くことへの不安や心配は?
自分の仕事の都合で家族に負担をかけたり、不意な子どもの病気などで仕事に支障が出ることは当然心配でした。家族やほかの人にピンチヒッターを頼むのは当初は気がひけていましたし……。ですが、結果的に、家族に協力してもらうことは家族にとっていいこともありました。仕事のしかたによって、絶対に自分じゃなくてはいけないことは案外少なく、できることできないことを学びました。
働いてみてどんなことが嬉しいと感じる?
これまで人事教育の経験を生かして研修カウンセラーやキャリアカウンセリングなどの仕事を続けてくることができました。主婦業や子育ては自己採点すると通信簿の5段階の2か3くらい(笑)。なかなか自分で自分に◎をつけられなかった気がしますが、働くことで自分が役立っているという手ごたえを実感できたこと、刺激的な人たちに出会えることでモチベーションが上がったことが何よりもうれしいですね。
主婦業が仕事で役立つと思うことはありますか?
今振り返ると、20代は仕事一筋の「会社人」。そして30代は子育てを通じて教育や地域に関わり本当の意味で初めて「社会人」になったと思います。よく主婦や子育てのブランクで社会との距離ができるという人も多いですが、私の実感値はまったく逆。会社から離れてみて、はじめてちゃんと社会人になって人として豊かになったと思っています。
それから、家庭と仕事の両立をしていくと、必然的に「タイムマネジメント力」が鍛えられる。お弁当を作りながら洗濯機を回しつつ、その日の仕事の優先順位をイメージし……そんな日々のタイムマネジメントは仕事にも生きるベーシックなビジネススキルじゃないでしょうか。この力は主婦の人たちはもっと自信をもっていいことなんじゃないかな、と思います。
STAFFより
企業の方から何か仕事の相談を受けると、まず頭に浮かぶのがCさん。Cさんと一緒ならたとえ、やったことのない仕事でも絶対にできる気がします。その秘密は、彼女の前向きさと明るさと人をうまく乗せて、つかうマネジメント力にあります。Cさんと仕事をすると、仕事の能力だけでなく、人間力という目に見えないものにいつも感心・感動します。名付けて肝っ玉母ちゃんパワー。仕事をご一緒するたびに、私も元気をもらっています。